今も充分悲惨な人生だと思うけど、
俺は表現活動をやっていなければ、本当に終わっていたと思う。
たぶん、今頃アル中のオナニー中毒の工場勤務、趣味はエロサイト巡り。健康診断は最悪の状況。貯金は０。友達も０。彼女なし。本当にノーフューチャーだったと思う。
表現活動をやっていて、僕はそれなりに人との関わりを得ることが出来て、一人だけセックスを許してくれる女性とも出会うことは出来た。
健康にも気を付けて日々を過ごすことが出来ている。
だけど、いつまで経っても損切りのタイミングはやってこない。
周りで表現活動がきっかけで、可愛い女の子と付き合って結婚して、表現活動から降りていく同業者を見る度に「クソが！！死ね！！！」と心で侮蔑をする。
羨ましいからだ。
俺がやりたいのは、そういう損切りだったからだ。
この表現活動がきっかけで、俺の遺伝子を書き換えられるぐらい良い女性と付き合って結婚できる事になったら、もうはっきり言って悔いは無い。
だから、ポーカーのダブルアップをせずに、そこそこのリターンをかっさらって修羅の道から降りていく同業者をこころの底から軽蔑して、羨ましい、と思った。
人間性と技術を高め続ける日々にいつ終わりが来るんだろう。
もちろん、生きている限りは続くと思うが。
修羅に終わりが見えない。
いつになったら「これで逃げ切れる！」という瞬間はやってくるんだ。
死神の鎌が常に首筋に当たっている。
上等だよ。クソが。
