俺の周りには、大金持ちやテレビに出る程の有名人はいないが、
可愛い彼女と付き合っていたり、可愛い彼女と結婚して、人生のレースから勝ち上がり出来た人は何人かいる。
クソ羨ましい。
別に、それ以外は大した事が無かったとしても、正直、それだけで本当に良いような気がする。
例えば、お金があまり無かったとしても、可愛い彼女がいたり、可愛い奥さんがいるっていう事は、人生の1番ありがたい事のように思う。
人生の勝ち負けのレースで言えば、勝ち上がれたんだと思う。
俺みたいに、SNSで自分をいつも飾らずとも、幸せが心の中にあるんだ。彼らには。
俺が欲しかったものは名声でも金でも地位でもない。
それが分かっている。だから、彼らを羨ましいと心底思う。
シガテラの主人公もそうだよな。
たまたま、自分の事を好きになってくれた美少女がいたから、人生が好転した。本当に、「たまたま」。それが無ければ、同級生のようにどこかの引っ越し屋としてその日暮らしだっただろう。
こんな不条理を漫画の中だけだと思いたいが、現実も、正直そんなもんだった。
可愛い彼女が出来た奴は、色々あっても結局ある程度は幸せにはなれている。外見が良い彼女がいるっていう事は、本当に人生の目的を8割は達成できているようなもんだ。
逆にそれが出来なかった人は、どんなに勉強しても、結局、今は工場とかで日雇い労働のような仕事をしている。そして、1人でアパートに帰って、コンビニで飯を買い、食べて、インターネットを見て、寝る。
俺が表現活動でいつも創作しているのは、勝てなかった人の話ばかりだ。
彼らの無念を俺は書いているような気がする。
彼らの成仏出来なかった心を描いているような気がする。
俺もいつか、必ず勝ちたいと思っていて。
そして、いつかこんな日記を書いていたという事も、忘れたいと思っている。